●宮沢賢治原作のお話しです!
![]() |
大きな紙芝居「雪わたり」 | ![]() |
![]() |
![]() |
☆あらすじ☆ 雪がチカチカ青く凍った十五夜の晩、四郎とかん子は、きつねの紺三郎に招待され た幻燈会に行くために、キック キック キック と雪野原を歩いています。 森にはキツネの学校の生徒達が、たくさん集まって、始まりをまっていました。 いよいよ幻燈の始まりです。最初に写ったのは、「お酒 飲むべからず」。 人間の酔っ払った姿が映し出されました。 休み時間になると、きつねの女の子がきび団子を四郎とかん子に渡しますが、二人 は困ってしまいます。 たった今、悪い物を食べた人間を幻燈で見たばかりなのです。 ところが、きつねの学校の生徒達は「食べるかしら」と、心配そうに二人を見て、 話し合っています。 四郎は、決心してこう言います、「紺三郎さんが、僕達をだますなんて思えないよ」 そうして食べたきび団子は・・・・・? |
![]() |
◎この「雪渡り」は宮沢賢治が生前に発表して原稿料をもらった、たった一つの作品です。 雪国では、雪が降り積もると、野原も田んぼも一緒になってしまいます。 そこを行くのを雪渡りといいます。物語では雪渡りをしていると、キツネの子に会い、 やがて幻燈会を見ることになるのですが、青い月夜の果てしない雪野原を見ていると、 いかにもキツネと遊べるような心もちがしてきます。 ここのキツネは、お話に多いずるがしこい悪者と違い、可愛く、正直なキツネの生徒 です。 キツネの愛らしさを、こんなに表現したお話は珍しく、素直で可憐な作品です。 又、紙芝居の中に人形劇の手法を取り入る等、たくさんの人がより楽しく観る事が出来 るように、工夫されている作品となっています。 ※お話しの人形劇等と組み合わせて観て頂く、ショート作品の一つとなります。 |